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2025年12月30日

親の土地に家を建てるなら知っておきたいローン税金名義の注意点

親から譲り受けた土地や、無償で借りた土地にマイホームを建てる夢は、多くの人にとって現実的な選択肢です。
しかし、そこには法的な取り決めや税務上の注意点が複雑に絡み合い、思わぬ落とし穴が潜んでいることも少なくありません。
特に、住宅ローンを利用する際には、土地の担保設定や所有権、さらには将来的な相続問題まで、多角的な視点からの検討が不可欠となります。
今回は、親の土地に家を建てる際に知っておくべき、ローン審査、税金、権利関係に関する具体的な注意点を解説します。

 

親の土地で家を建てる際のローン審査や担保設定で注意すべきこと

 

親族間での土地の貸借売買は金融機関の審査が厳しくなる場合がある

 

親族間での土地の貸借や売買といった取引は、第三者間での一般的な取引と比較して、金融機関がより慎重な審査を行う傾向があるため、注意が必要です。
金融機関は、取引の透明性や適正性を重視するため、親族間取引においては、土地の客観的な評価額が適正に算出されているか、売買契約書や賃貸借契約書の内容が明確に定められているか、そして何よりも資金の出所や返済能力について、より詳細かつ厳密な確認を求めることがあります。
こうした審査の厳格化により、融資が受けにくくなったり、希望する条件での融資が難しくなったりする可能性も考慮しておく必要があります。

 

親の土地を担保にローンを組むには土地の評価額や所有権の確認が必要

 

住宅ローンを組む際に、親から借りた、あるいは譲り受けた土地を担保として提供することを検討する場合、その土地の評価額と所有権の状況を正確に把握することが極めて重要になります。
担保としての土地の評価額は、単に固定資産税評価額だけでなく、路線価や周辺の不動産取引事例に基づいた実勢価格なども考慮されるため、事前に専門家や不動産業者に相談して、客観的な評価額を把握しておくことが望ましいです。
また、土地の所有権が依然として親御さんにある場合、それをローンの担保として提供するためには、名義を子供に移転させる(購入や贈与など)手続きが必要となることが一般的であり、登記簿謄本などで土地の所有権に関する詳細な情報を確認し、親御さんとの間で権利関係を明確にしておくことが不可欠です。

 

土地の所有権が親にある場合住宅ローン控除の適用に制限がかかることがある

 

住宅ローン控除は、居住用家屋およびその敷地が、原則として納税者本人(または配偶者など一定の親族)の所有であることが適用要件の一つとなっています。
そのため、たとえその土地の上に建てる家屋の名義がご自身にあったとしても、土地の所有権が親御さんのままである場合、その家屋が「自己所有」とみなされず、住宅ローン控除の対象となる居住用家屋の要件を満たさない、あるいは適用に制限がかかるケースが発生し得ます。
このような複雑な状況においては、税法上の取り扱いが所得税法や民法上の権利関係と連動するため、個別のケースに応じた正確な適用可否や、控除を最大限に活用するための方法について、税理士などの専門家に相談することが賢明な選択となります。

 

親から土地を借りたり譲り受けたりする場合の税金発生について

 

無償で土地を借りる場合使用貸借とみなされ贈与税は原則かからない

 

親御さんから土地を無償で借りて家を建てる場合、その契約は「使用貸借」として扱われ、原則として借りた人(子供)に贈与税は課税されません。
使用貸借とは、当事者の一方が無償で相手方の使用・収益に供することを約束し、相手方がその使用・収益が終わった後にこれを返還することを約束する契約であって、対価の授受を伴わないものです。
しかし、借用期間が極めて長期にわたる場合や、名目上は無償であっても実質的に地代の一部を支払っているような状況が認められる場合など、税務署から「使用貸借」ではなく、対価の支払いが一部ない「賃貸借」とみなされ、その差額部分が贈与と判断されて贈与税の対象となる可能性もゼロではありません。
したがって、親子間であっても、無償での借用であることを明確にするために、使用貸借契約書を作成し、その内容を明確にしておくことが推奨されます。

 

時価より著しく低い価額で土地を譲り受ける場合贈与税やみなし贈与課税が発生する可能性がある

 

親御さんから土地を譲り受ける際に、その価格が市場における客観的な「時価」と比較して著しく低い価額である場合、その差額部分に対して贈与税が課税される可能性があります。
贈与税は、財産を無償または時価よりも著しく低い価額で譲り受けた場合に、その受け取った財産の価額に対して課税される税金であり、年間110万円の基礎控除額を超えた部分が課税対象となります。
さらに、親子間や夫婦間など、特に親しい間柄での財産取引においては、たとえ売買契約が締結されていても、その取引価額が時価と大きく乖離している場合に、「みなし贈与課税」として贈与税の対象となることがあります。
これは、時価と実際の購入価額の差額が一定額を超える場合に、その差額が贈与されたものとみなされる制度であり、親子間であっても適正な価格での取引が税務上重要となります。

 

親から土地を相続する際相続税の課税対象となる場合がある

 

親御さんから土地を相続する際に、その土地の価値が相続税の課税対象となる基礎控除額を超える金額である場合、相続税が課税されることになります。
相続税は、亡くなった方(被相続人)から財産を受け継いだ人(相続人)に対して課される税金であり、土地や建物、預貯金、株式といったプラスの財産だけでなく、借入金などのマイナスの財産も考慮されます。
相続財産の総額から、基礎控除額(3000万円+600万円×法定相続人の数)や債務、葬式費用などを差し引いた課税遺産総額に税率が適用されます。
親御さんから相続する土地の評価額によっては、相続税の申告・納付が必要となる場合があるため、事前に遺産全体の把握と、相続税の概算額を試算しておくことが重要であり、必要であれば相続税に詳しい税理士に相談することが推奨されます。

 

親の土地で家を建てる際の名義や権利関係で後々問題にならないか

 

土地の名義が親のままだと建物の所有権や担保設定に影響が出る

 

親御さんの土地に家を建てる場合、その建物自体は、原則としてそれを建てた子供さんが所有権を持つことになります。
しかし、土地の名義が依然として親御さんのままであると、建物と土地の所有者が異なるという状況が生じ、後々、建物の所有権や、住宅ローンを組む際の担保設定などにおいて、予期せぬ影響や制約が出てくる可能性があります。
例えば、金融機関としては、建物を担保に融資を行う際、その建物を建てるための土地の権利関係が明確であることが重要視されるため、土地所有者である親御さんの同意や協力が不可欠となります。
また、将来的に親御さんがその土地を売却したり、他の相続人に贈与したりした場合、子供さんが建てた建物の所有者との間で、土地の利用権や建物の存続に関して権利関係のトラブルが生じるリスクも考えられます。

 

ローン完済まで土地の名義変更ができないケースは稀だが契約内容を確認する必要がある

 

住宅ローンを利用して親御さんの土地に家を建てる場合、一般的には、金融機関は建物の建築・購入資金だけでなく、その敷地となる土地についても、借主(子供)の所有であることを担保として求めるため、事前に土地の名義を子供に移転させる(購入する、あるいは贈与を受けるなど)手続きが先行することがほとんどです。
しかし、ごく稀なケースとして、親子間であることを考慮し、金融機関によっては、土地は親御さんの名義のまま、建物のみを担保として融資を検討する可能性もゼロではありません。
もし、そのような契約形態となる場合には、ローン完済まで土地の名義変更ができないということになりますが、その間、土地の権利は親御さんにあるため、親御さんに万が一、借金などの問題が発生し、土地が差し押さえられるといったリスクも存在します。
したがって、どのような契約内容になるのか、金融機関との間で交わされる契約書を隅々まで詳細に確認し、不明な点は必ず質問して、書面で正確に記録しておくことが極めて重要です。

 

将来的な相続トラブルを防ぐため土地の権利関係を明確にしておくことが重要

 

親御さんから土地を借りたり、購入したりしてその上に子供さんが家を建てるという状況は、将来的に親御さんが亡くなられた際に、その土地が他の兄弟姉妹との間で相続財産となり、権利関係が複雑化するリスクを内包しています。
例えば、親御さんが亡くなった後、その土地が他の兄弟姉妹と共有名義になったり、あるいは特定の相続人が単独で相続したりした場合、子供さんが建てた家とその土地との間の利用権や所有権に関して、思わぬトラブルに発展する可能性が十分に考えられます。
このような将来的な相続トラブルを未然に防ぎ、家族間の円満な関係を維持するためには、「誰が、どのような権利で、どの土地に家を建てたのか」という関係性を、生前贈与、遺言、または早期の土地購入・等価交換などを通じて、法的に、そして名義上、明確に整理しておくことが極めて重要です。
そのためには、早い段階から家族間で率直に話し合い、全員の合意形成を図ることが不可欠となります。

 

まとめ

 

親の土地に家を建てることは、住宅取得の有力な選択肢ですが、ローン審査、担保設定、税金、そして将来の権利関係に至るまで、数多くの注意点が存在します。
親族間での取引は、第三者間とは異なる視点で金融機関や税務署から見られる可能性があり、贈与税やみなし贈与課税、住宅ローン控除の制限など、税務上のリスクにも十分な配慮が必要です。
また、土地の名義や権利関係を曖昧にしたまま進めると、後々、建物の所有権や担保設定、さらには相続時のトラブルに発展しかねません。
これらの複雑な課題をクリアするためには、事前に家族間での十分な話し合いと、必要に応じて税理士や弁護士といった専門家への相談が不可欠となるでしょう。

カテゴリ:

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