2025年9月21日

地震と地盤の関係!マップでわかる住宅購入と防災対策

地震は、いつ起こるか分からない自然災害です。
特に住宅を購入する際には、地震に対する備えは非常に重要です。
家を守るためには、建物の耐震性だけでなく、建つ土地の地盤もしっかりと理解しておく必要があります。
そこで今回は、地震と地盤の関係、地震ハザードマップの見方、地盤の強さと液状化リスク、そして地震対策についてご紹介します。
住宅購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

 

地震と地盤の関係

 

地震のメカニズムと地盤への影響

 

地震は、地球内部のプレートの動きによって発生します。
プレートがぶつかり合ったり、ずれたりすることで、蓄積されたエネルギーが解放され、地震波が発生します。
この地震波が地盤を伝わって地表に到達し、揺れとして感じます。
地盤の性質によって、地震波の伝わり方や増幅率は大きく異なります。
例えば、軟弱な地盤では地震波が増幅されやすく、揺れが大きくなる傾向があります。
逆に、堅固な地盤では地震波の増幅が少なく、揺れは小さくなります。

 

地盤の種類と地震時の挙動

 

地盤は、その構成材料や地層構造によって様々な種類に分類されます。
代表的なものとしては、岩盤、砂質土、粘性土などがあります。
岩盤は非常に硬く、地震波の伝達速度が速いため、揺れは小さくなります。
一方、砂質土や粘性土は比較的軟らかく、地震波の伝達速度が遅く、揺れが大きくなりやすい傾向があります。
特に、砂質土は液状化現象を起こしやすいという特徴があります。
粘性土は、地震によって地盤が緩んで地すべりなどを引き起こす可能性があります。
これらの地盤の違いによって、地震時の建物の被害状況も大きく変わってきます。

 

地震による地盤災害の種類

 

地震によって引き起こされる地盤災害には、液状化、地盤沈下、地すべりなどがあります。
液状化は、地震の揺れによって地下水が地表に噴き出し、地盤が液状になる現象です。
地盤沈下は、地震によって地盤が圧縮され、地表が沈む現象です。
地すべりは、地震の揺れによって斜面が崩落する現象です。
これらの地盤災害は、建物の倒壊や損壊、あるいは埋没といった甚大な被害をもたらす可能性があります。

 

地震ハザードマップの見方

 

ハザードマップの種類と情報

 

地震ハザードマップには、様々な種類があります。
例えば、震度分布図、震源断層図、液状化危険度マップなどがあります。
震度分布図は、地震が発生した場合に予想される震度を示した地図です。
震源断層図は、地震を引き起こした断層の位置を示した地図です。
液状化危険度マップは、液状化が発生する可能性の高い地域を示した地図です。
これらのマップには、地震による被害の程度や危険性を予測する上で重要な情報が記載されています。

 

マップの読み解き方と注意点

 

ハザードマップは、複雑な専門用語や数字を用いて表現されていることが多いため、正確に読み解く必要があります。
まず、マップの種類と対象とする地震の種類を確認しましょう。
次に、地図上に示された数値や記号の意味を理解する必要があります。
例えば、震度分布図では、それぞれの震度階級に対応する色が使用されている場合が多いです。
また、液状化危険度マップでは、危険度のレベルに応じて色が変化しているでしょう。
さらに、ハザードマップはあくまで予測であり、実際の被害状況とは異なる可能性があることを理解する必要があります。

 

自分の家のリスクを確認する方法

 

自分の家の地震リスクを確認するには、まず住所を基に、国土交通省のハザードマップポータルサイトや各自治体などが提供するハザードマップを確認します。
これらのサイトでは、住所を入力することで、その地域における地震や液状化などのリスクを調べることができます。
また、より詳細な情報が必要な場合は、専門業者に地盤調査を依頼することも有効です。

 

地盤の強さと液状化リスク

 

地盤調査の種類と方法

 

地盤調査には、様々な種類があります。
代表的なものとしては、スウェーデン式サウンディング試験(スウェーデンサウンディング試験)、ボーリング調査、平板載荷試験などがあります。
スウェーデン式サウンディング試験は、比較的安価で迅速に地盤の強度を調べることができる方法です。
ボーリング調査は、地層の状況を詳細に把握することができます。
平板載荷試験は、地盤の支持力(地盤がどれだけ荷重に耐えられるか)を直接測定する方法です。
住宅購入時には、これらの調査結果を参考に、地盤の強度や液状化リスクを評価することが重要です。

 

液状化現象のメカニズムと危険性

 

液状化とは、地震の揺れによって、地下水を含んだ砂地盤が液状になる現象です。
砂粒子の間に存在する水が、地震の揺れによって圧力を受け、粒子の隙間から抜け出せなくなり、砂粒子が水の中に浮遊する状態になります。
この状態になると、地盤は支持力を失い、建物が傾いたり、沈んだりする危険性があります。
また、液状化に伴って地表に砂水が噴き出すこともあります。
液状化は、特に沖積平野など、地下水位が高く、砂質土層が厚い地域で発生しやすいです。

 

液状化リスクの確認方法

 

液状化リスクを確認するには、地盤調査を行うことが最も確実な方法です。
地盤調査では、地盤の構成材料や地下水位などを調べ、液状化の可能性を評価することができます。
また、国土交通省のハザードマップポータルサイトや各自治体などが提供する液状化危険度マップなどを利用して、概略的なリスクを確認することも可能です。

 

地震対策と防災への備え

 

住宅購入時の地盤調査の重要性

 

住宅を購入する際には、地盤調査を必ず行いましょう。
地盤調査によって、地盤の強度や液状化リスクを事前に把握することで、適切な対策を講じることができます。
地盤の強度が低い場合は、地盤改良工事を行う必要があります。
液状化リスクが高い場合は、液状化対策工事を検討する必要があります。
これらの対策を行うことで、地震による被害を軽減することができます。

 

耐震性と免震・制震構造の違い

 

建物の耐震性には、耐震構造、免震構造、制震構造の3種類があります。
耐震構造は、建物を頑丈に造ることで地震の揺れに耐える構造です。
免震構造は、建物を基礎から分離することで地震の揺れを小さくする構造です。
制震構造は、地震の揺れを吸収するダンパーなどを設置することで、建物の揺れを小さくする構造です。
それぞれの構造にはメリット・デメリットがあるので、予算や建物の規模、立地条件などを考慮して最適な構造を選択する必要があります。

 

地震発生時の適切な行動と避難

 

地震が発生した際には、まず身の安全を確保することが重要です。
室内にいる場合は、机の下などに隠れ、揺れがおさまるまでじっと待ちましょう。
屋外にいる場合は、落下物に注意しながら、安全な場所に避難しましょう。
地震後も、余震に注意し、危険な場所には近づかないようにしましょう。
また、事前に避難経路や避難場所を確認しておき、非常持ち出し袋を用意しておくことも重要です。

 

まとめ

 

地震と地盤の関係を理解し、地震ハザードマップを活用することで、住宅購入における地震リスクを適切に評価することができます。
地盤調査は、地震対策において非常に重要な役割を果たし、液状化リスクの確認も不可欠です。
耐震性や免震・制震構造の選択、地震発生時の適切な行動と避難計画も、地震対策の重要な要素です。
これらの情報を参考に、安全で安心できる住まいづくりを進めていきましょう。

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