2025年6月6日

リフォーム住宅ローン控除申請に必要な書類と手続き解説

住宅ローンを利用してリフォームを行う場合、所得税の税額控除を受けられる制度があります。
しかし、手続きや必要な書類、対象となる工事の種類など、理解すべき点は多く、戸惑う方も少なくないでしょう。
そこで今回は、住宅ローン控除とリフォーム促進税制の概要を比較し、住宅ローン控除を受けるための必要書類、対象工事の条件、申請手続きの流れ、そしてよくある質問などを分かりやすくご紹介します。
リフォームを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

 

リフォームの控除制度概要

 

住宅ローン控除とは

 

住宅ローン控除は、住宅ローンを利用して住宅を新築、取得、または増改築した場合に、所得税から一定額を控除できる制度です。
リフォームの場合も、一定の条件を満たせば適用可能です。
控除額は、住宅ローンの年末残高を基に計算され、控除期間は原則10年間です。
ただし、適用要件を満たすリフォーム工事である必要があります。
具体的には、増築、改築、大規模な修繕や模様替えなど、一定の基準を満たす工事となります。

 

リフォーム促進税制とは

 

リフォーム促進税制は、住宅ローンを利用していなくても、リフォーム費用の一部を所得税から控除できる制度です。
住宅ローン控除とは異なり、控除期間は1年間のみです。
対象となるリフォーム工事は、耐震リフォーム、バリアフリーリフォーム、省エネルギーリフォームなど、住宅の性能向上に資する工事です。
工事の種類によって控除額や適用条件が異なります。

 

両制度の比較

 

住宅ローン控除とリフォーム促進税制は、どちらもリフォーム費用を控除できる制度ですが、控除期間、控除額、適用条件などが異なります。
住宅ローン控除は10年間、最大140万円の控除が受けられますが、住宅ローンを利用していることが条件です。
一方、リフォーム促進税制は1年間のみですが、住宅ローンを利用していなくても適用可能です。
控除額は工事の種類や費用によって異なり、最大で105万円です。
どちらの制度が有利かは、個々の状況によって異なりますので、それぞれの要件を十分に確認する必要があります。

 

住宅ローン控除の必要書類

 

申請に必要な書類リスト

 

住宅ローン控除の申請には、以下の書類が必要です。

・確定申告書
・(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書
・リフォーム工事完了後の家屋の登記事項証明書(ただし、計算明細書に不動産番号を記載すれば省略できる場合があります。

・補助金の金額がわかる書類(補助金を受けた場合)
・リフォームローンの年末残高証明書
・源泉徴収票(所得や生命保険料控除などを記入する際に必要)
・増改築等工事証明書(建築士等が発行したもの。
ただし、特定の工事については「確認済証」または「検査済証」の写しで代用可能)
・工事請負契約書の写し(領収書や工事費用内訳書でも可)

 

書類の提出方法と期限

 

これらの書類は、リフォーム工事をした翌年の2月16日から3月15日までに、確定申告書と合わせて税務署に提出します。
持参または郵送のいずれかの方法で提出できます。
e-Taxによる電子申告も可能です。

書類の準備と注意点

書類の準備は、確定申告期限までに余裕を持って行うことが重要です。
特に増改築等工事証明書は、リフォーム会社に依頼する必要がありますので、早めに準備を始めましょう。
また、各書類の記入事項に不備があると、処理が遅れる可能性があります。
不明な点があれば、税務署に問い合わせることをお勧めします。

 

リフォーム対象工事の条件

 

控除対象となる工事

 

住宅ローン控除の対象となるリフォーム工事は、以下のいずれかに該当する必要があります。

・増築、改築、建築基準法に規定する大規模な修繕または模様替え
・マンションの区分所有部分で、床または階段・間仕切り壁・主要構造部である壁のいずれかの過半数について行う修繕または模様替え
・居室・キッチン・浴室・トイレ・その他の部屋のいずれかの床または壁の全部についての修繕または模様替え
・一定の耐震基準に適合させるための修繕または模様替え
・一定のバリアフリー改修工事
・一定の省エネルギー改修工事

これらの工事は、建築士等によって証明されたものでなければなりません。

 

控除対象とならない工事

 

単なる修繕や模様替え、または上記以外の工事は、住宅ローン控除の対象外となる可能性があります。
具体的にどのような工事が対象外となるかは、税務署に確認することをお勧めします。

 

工事費用の計算方法

 

控除対象となる工事費用は、補助金などを差し引いた金額となります。
また、工事費用の総額のうち、自己の居住用部分の工事費用が半分以上である必要があります。

 

控除申請の手続きと注意点

 

申請手続きの流れ

 

住宅ローン控除の申請は、確定申告によって行います。
まず、必要書類を準備し、確定申告書に必要事項を記入します。
その後、必要書類を添付して、税務署に提出します。
提出方法は、持参、郵送、e-Taxのいずれかを選択できます。

申請に必要な情報

申請には、リフォーム工事の内容、費用、住宅ローンの年末残高、補助金受給状況などの情報が必要です。
正確な情報を記載することが重要です。

 

よくある質問と回答

 

Q1:リフォーム促進税制と住宅ローン控除は併用できますか?
A1:原則として、併用できません。
ただし、耐震リフォームについては、一部例外があります。

Q2:控除を受けられる期間は?
A2:住宅ローン控除は10年間です。
リフォーム促進税制は1年間です。

Q3:申請に必要な書類は?
A3:確定申告書、計算明細書、登記事項証明書、工事証明書、契約書などです。
詳細は税務署のホームページをご確認ください。

Q4:申請が却下されるケースは?
A4:申請書類に不備があった場合、または適用要件を満たしていない場合に却下される可能性があります。

 

まとめ

 

今回は、リフォームにおける住宅ローン控除とリフォーム促進税制の概要、住宅ローン控除を受けるための必要書類、対象工事の条件、申請手続き、よくある質問などを解説しました。
リフォームを検討する際には、これらの制度を理解し、適切な手続きを行うことで、税金の負担を軽減できる可能性があります。
それぞれの制度の適用条件や控除額は複雑なため、税務署や専門家に相談することをお勧めします。
また、リフォーム会社にも事前に確認し、必要な書類を準備しておきましょう。
控除を受けるためには、正確な情報に基づいた申請が不可欠です。
不明な点があれば、税務署に問い合わせるなどして、正確な情報を取得するようにしてください。

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