2025年5月18日

擁壁のある土地購入安心ガイド危険性と対策費用工期も解説

擁壁のある土地を購入しようと考えている方、不安はありませんか?高低差のある土地は魅力的な立地である反面、擁壁の有無や状態によっては、思わぬリスクが潜んでいるかもしれません。
土地選びは人生における大きな決断です。
後悔のない選択をするために、擁壁に関する知識を深めておくことは非常に重要です。
そこで今回は、擁壁のある土地を購入する際に注意すべき点や、リスク回避のための対策について解説します。
安全で快適な住まいづくりに向けて、ぜひ最後までお読みください。

 

擁壁の種類と特徴

 

鉄筋コンクリート擁壁の特徴

 

鉄筋コンクリート擁壁は、現在最も一般的な擁壁です。
鉄筋とコンクリートの組み合わせにより高い強度と耐震性を誇り、垂直に設置できるため、土地を有効活用できます。
形状はL型、逆L型、逆T型などがあり、土地の形状や利用状況に合わせて最適なものが選ばれます。
L型は土地を広く使えるため、近年特に多く採用されています。

 

ブロック擁壁の特徴

 

ブロック擁壁は、コンクリート製のブロックを積み上げて造られる擁壁です。
かつては石材のブロックが使われていましたが、現在では耐久性が高い間知ブロックが主流となっています。
デザイン性に優れ、さまざまな風合いを演出できるのが特徴です。
ただし、鉄筋コンクリート擁壁に比べると強度が劣るため、高さや規模によっては、地盤や周辺環境状況を慎重に検討する必要があります。

 

その他の擁壁の種類

 

鉄筋コンクリート擁壁やブロック擁壁以外にも、様々な種類の擁壁があります。
例えば、自然石を用いた擁壁は、景観に溶け込みやすい反面、施工が難しく、耐久性にも課題があります。
また、場所や状況によっては、特殊な設計や工法が必要となる場合もあります。
擁壁の種類によって、費用や工期、耐久性などが大きく異なるため、それぞれの特性を理解することが重要です。

 

土地購入時の注意点

 

擁壁の有無の確認

 

土地を購入する際には、まず擁壁の有無を確認しましょう。
擁壁がある場合、その種類、状態、築年数などを把握する必要があります。
特に古い擁壁は、現在の建築基準法や宅地造成等規制法に適合していない可能性があり、改修が必要となるケースも考えられます。

 

費用負担の確認

 

擁壁の維持管理費用や修繕費用は、誰が負担するのかを明確にすることが重要です。
隣接地との境界に設置されている擁壁の場合、費用負担は土地の所有状況や契約内容によって異なります。
上側の土地所有者が負担するのが一般的ですが、地盤調査の結果によっては、下側の土地所有者が負担する場合もあります。
契約前に、費用負担について明確な合意を得ることが不可欠です。

 

法規制の確認

 

擁壁の高さや構造は、建築基準法や都市計画法、宅地造成等規制法などの法規制の対象となる場合があります。
特に、高さ2メートルを超える擁壁は、建築確認申請が必要となります。
また、一定規模以上の擁壁工事には、宅地造成の許可が必要となるケースもあります。
これらの法規制を遵守していない擁壁は、危険な状態である可能性が高く、土地の売買に影響を与える可能性があります。

 

擁壁工事の費用と工期

 

工事費用の見積もり

 

擁壁工事の費用は、擁壁の規模(面積、高さ)、使用する材料、工事の難易度などによって大きく変動します。
一般的には1㎡あたり3~5万円程度といわれていますが、複雑な構造や特殊な工法が必要な場合は、10万円以上かかることもあります。
大規模な工事になると、数百万~数千万円の費用が必要となるケースもあります。
事前に業者から見積もりを取り、費用を比較検討することが大切です。

 

工事期間の見込み

 

擁壁工事の工期は、工事の規模や天候、周辺環境などによって異なります。
小規模な工事であれば2週間程度で完了する場合もありますが、大規模な工事の場合は3ヶ月程度かかることもあります。
工事期間中は、生活に支障をきたす可能性もあるため、事前に工期を確認し、スケジュールに余裕を持たせることが重要です。

 

費用を抑えるための工夫

 

擁壁工事の費用を抑えるためには、いくつかの工夫が考えられます。
例えば、使用する材料を工夫したり、シンプルな構造を採用したりすることで、費用を削減できる可能性があります。
また、自治体によっては、擁壁工事への助成金制度が設けられている場合もあります。
助成金の利用を検討することで、工事費用を軽減できる可能性があります。

 

擁壁の危険性と対策

 

危険な擁壁の見分け方

 

危険な擁壁には、以下の様な特徴があります。
擁壁に亀裂やひび割れ、変形、傾斜が見られる場合、擁壁の基礎部分に異常が見られる場合、水抜き穴が詰まっている場合、異なった素材を組み合わせて造られた擁壁(特に二段擁壁や増積み擁壁)などです。
これらの状態は、擁壁の強度低下や崩壊につながる可能性があり、早急な点検・補修が必要です。

 

擁壁の補修方法

 

擁壁に亀裂や損傷が見られた場合は、専門業者に点検・診断を依頼し、適切な補修工事を行う必要があります。
軽微な損傷であれば、補修材を用いた簡単な補修で済む場合もありますが、深刻な損傷の場合は、擁壁の全面的な改修が必要となることもあります。
補修工事の費用は、損傷の程度や工事内容によって大きく異なります。

 

土地選びにおける対策

 

擁壁のある土地を購入する際には、擁壁の状態を慎重に確認することが重要です。
専門業者による地盤調査や擁壁の点検を実施し、安全性を確認してから購入を決定しましょう。
また、契約前に、擁壁の維持管理費用や修繕費用について、売主と明確に合意しておくことが必要です。
古い擁壁や状態の悪い擁壁がある土地は、購入を避けるか、価格交渉を行うことを検討しましょう。
不安な場合は、専門家(建築士や不動産会社など)に相談することも重要です。

 

まとめ

 

擁壁のある土地を購入する際には、擁壁の種類、状態、費用負担、法規制、危険性などを事前に十分に確認することが重要です。
特に、古い擁壁や損傷のある擁壁は、地震や豪雨などの自然災害による被害リスクが高いため注意が必要です。
専門家による調査や点検を行い、安全性を確認した上で、購入を検討しましょう。
契約前に、費用負担や修繕責任についても明確な合意を得ることが大切です。
これらの点を踏まえることで、安心して土地を購入し、快適な生活を送ることができるでしょう。

カテゴリ:

いわき市(平、常磐、内郷)の不動産売買情報

桜まち不動産
店舗写真

HPを見たと言って、
お気軽にお問い合わせください!

無料相談・お電話窓口

0246-46-2103

営業時間 10:00〜17:00 定休日:水曜日 祝日

〒970-8034
福島県いわき市平上荒川字桜町60